2023年5月23日10:00~
とまりぎ勉強会「行動と心情が繋がらない利用者への支援」という内容でディスカッションがおこなわれました。
【経緯】
・他の利用者との、コミュニケーションが上手く取れず作業所を休みがちになる。
・母親からの厳しいしつけを受けていた。
・母親に頼まれた買い物以外のものを買ってきてしまい、所持金全て使ってしまう。
・母親のクレジットカードを無断で使用してしまう。
・家庭の中で、思い通りにならないと作業所に行かなくなる。
・2年前に母親が逝去し、現在は週5で通所できているが、アニメのキャラクターと母親を重ねるようになる。
【課題】
・5年通所されている事業所では、口数は少ないが、苦手な利用者とトラブルになることが時折ある。
・作業は、当人のやり方の精度は高くなく、やり方をわかりやすく伝えていくが、すぐに自分のやり方に戻ってしまう。
・作業に対して質問をするとオウム返しや「わからないです」と返事をすることが多い。
・母親がいなくなって、本人がどうなっていくのか、どんな支援をしていけばいいかを検討したい。
【支援対策】
・キャラクターが辛い経験をした話を、職員へ伝えてきた際、ストーリーを深堀せず、つらい経験をしたという気持ちに共感してあげるまでに留める。
・ありのままの感情を受け止められる体験をさせていく。
・できたことを認めていく。
・「嫌だ」という感情体験、思い通りに現実を動かせないときに自分をいかにプラスの状態にもっていくかを学んでいく。
・欲求、衝動的な行動をコントロールすることが必要。
・支配から得る成長はなく、能動性を育むことが大事であることを念頭に置き、当人の感情を認め、否定的に受け取られないような声掛けを意識する。
という意見がでました。
令和4年度 地域でともにささえーる講座「発達障害の基礎Ⅰ、Ⅱ」に参加しました
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